NFT=イーサリアムなのはなぜ?関係性や仕組みをわかりやすく解説




NFT=イーサリアムなのがそもそもピンと来ていない人向けに解説している。
NFTとイーサリアムの関係性
NFTは主にイーサリアムのブロックチェーン上で作成・取引されます。
イーサリアムはそのスマートコントラクト機能を活用してNFTを生成し、その所有権を確認・移転する仕組みを提供します。
これにより、アート、音楽、ゲームアイテムなどのデジタルコンテンツを確認可能な形で所有・取引できます。



イーサリアム、ブロックチェーン、ガス代、スマートコントラクトはよく聞く単語だが、ここで「何だそれ」となってしまうことが多い。だが、逆に言えばこの辺をなんとなく分かればそれで十分とも言える。
イーサリアムとブロックチェーンとガス代について
イーサリアムはデジタル通貨で、ブロックチェーンという技術を使い取引を安全に行います。
取引や契約を行う際、ガス代という手数料が発生します。
この手数料はマイナーという人々に支払われます。
マイナーは取引の正確さを確認し、ブロックチェーンに追加する役割を果たします。
ガス代は取引の複雑さや市場の状況によって変わり、マイナーへの対価となります。
- イーサリアム=ネットワークのサービス名
- ブロックチェーン=ネットワークのシステム
- マイナー=運営
- ガス代=ネットワークの手数料。料金はネットワークごとで変わる。※ガス代は数量関係なく、回数をどう減らすかを考えることで節約が可能。
ざっくり言うと
TwitterやYouTube(サービス名)を利用するためのインターネットやサーバー(システム)を「管理してくれる人々(運営)に払うお金(手数料)。



厳密にはちょっと違うが、ざっくり言うとこんな感じだ。
スマートコントラクトとは?
スマートコントラクトはコンピュータプログラムで書かれた契約のことを指します。
例えば、商品の販売と代金の受け取りという取引を自動的に行うような契約を作ることができます。
特定の条件が満たされたときに自動的に実行され、人間が介入することなく取引が完結します。
このため不正操作を防ぎ、取引をスムーズかつ安全に行うことが可能になります。



つまり自動化されたシステムのことだ。身近なもので言うと自販機などもスマートコントラクトの一種だ。
NFTがイーサリアムでなければいけない理由は?
NFTがイーサリアムで作られる理由は、イーサリアムが「スマートコントラクト」という特別な機能を持っているからです。
スマートコントラクトを使えば、誰がそのNFTを所有しているかを自動的に追跡し、所有権を確実に移動させることができます。
他の多くのデジタル通貨はこの機能を持っていないため、イーサリアムがNFTのための理想的なプラットフォームとなっています。



NFT=イーサリアムなのはスマートコントラクトのおかげと言ってもいい。
NFTの取引にはスマートコントラクトが必要不可欠
スマートコントラクトはあらかじめ定義された条件が満たされると自動的に実行されるプログラムです。
これにより売買が確実に行われ、不正操作が防がれます。
NFTの取引では購入者が指定した金額を支払うと、自動的にそのNFTの所有権が移転します。
これはスマートコントラクトが自動的に実行するため、人間が介入する必要はありません。
また、スマートコントラクトは公開されているため、その動作が確認でき、透明性が保たれます。
これにより購入者と売り手双方が安心して取引を行うことができます。
これらの理由からNFTの取引にスマートコントラクトは必要不可欠な存在となっています。



NFTの最大の特徴でもある安全性と透明性は、このスマートコントラクトの導入のおかげで保たれていると言っても過言じゃない。
スマートコントラクトを広めたのはイーサリアム
イーサリアムはスマートコントラクトを広く知られるようにし、実用化した最初の主要なブロックチェーンプラットフォームです。
スマートコントラクトの概念自体はイーサリアムが誕生する前から存在していましたが、イーサリアムがそれを実装し、大規模な利用が可能となったのが初めてでした。
そのため、現在スマートコントラクトと聞いて多くの人が思い浮かべるのはイーサリアムのシステムです。



要するに、スマートコントラクトの始祖とも言える存在がイーサリアムというわけだ。他にもイーサリアムの強みはいくつかあるが、基本的にはこの部分が大きいし、これだけ覚えておけば十分だろう。
イーサリアムはガス代が高い
イーサリアムでは取引を行うために「ガス」と呼ばれる手数料が必要です。
しかし、イーサリアムのネットワークが混雑すると多くの人が取引を優先して処理してもらうために高いガス代を支払います。
この競争がガス代を上昇させます。
また、イーサリアムの価格が高騰するとその影響でガス代も高くなります。
これらがガス代が高い理由です。



例えばどうしても欲しいNFTがあったとして、お金を出して優先権を取れるとしたらそのためにお金を積む人はたくさんいるだろう。それでガス代が高騰し、ガス代が高騰することによってイーサリアム自体の価値が上がり…といったサイクルで今やガス代がとんでもないことになっている。
イーサリアム以外でNFT取引が可能な(スマートコントラクトが実装されている)ブロックチェーン
イーサリアムはスマートコントラクトを広く知られるようにした最初のプラットフォームではありますが、現在では他のブロックチェーン技術もスマートコントラクト機能を実装しています。
例えば、Cardano, Polkadot, EOS, Tezosなどのプラットフォームもスマートコントラクトをサポートしていて、最近はポリゴン(MATIC)やWETH(ラップドイーサリアム)などもNFT取引によく利用されています。




また、2022年にはビットコインNFTと呼ばれるプロジェクトもスタートしていて、ビットコインで買えるNFTも出てきています。


それぞれのプラットフォームは独自の特性や利点を持っており、具体的な用途や要件によって選ばれます。



今後もスマートコントラクト実装のブロックチェーンは増えていくだろう。
イーサリアム以外は基本ガス代が安い
イーサリアムは人気が高くネットワークが混雑するため、取引の手数料であるガス代が高いことがあります。
一方、イーサリアム以外のブロックチェーンはユーザー数が比較的少ない、またはシステムが異なり、取引の効率が高いため、ガス代が低く抑えられます。
なので、基本的にはイーサリアム以外のブロックチェーンではガス代が安いと言えます。



イーサリアムのガス代が高いのは利用者が多いからであって、それ以外は利用者が比較的少ないため、基本的にガス代は安くなっている。
まとめ
上記の内容を簡単にまとめると以下の通り。
- NFT=イーサリアムとなっているのはスマートコントラクトのおかげ。
- スマートコントラクトを広めたのはイーサリアム。
- イーサリアムは利用者が多いのでガス代が高い。
- イーサリアム以外でNFTの取引が可能(スマートコントラクトが実装されている)ブロックチェーンもある。
- イーサリアム以外は利用者が多くないのでガス代が安い。



細かく言えばもっとあるが、何となく知っておきたい場合はこのくらい理解しておけば十分だろう。