【真実】仮想通貨における取引所/販売所/手数料/スプレッドの違いと特徴

仮想通貨(暗号資産)取引所には「販売所」と「取引所」がある
「販売所」はユーザーが仮想通貨を直接取引所(業者)から購入・売却する場所です。
価格は業者が設定します。
「取引所」はユーザー間の取引を仲介します。
ユーザーが価格を設定し、需要と供給により価格が変動します。



ざっくり言うと「販売所」はAmazonなどでメーカーから直接購入、「取引所」はオークションやメルカリのようなイメージだ。
「手数料」と「スプレッド」の違い
「手数料」は取引所が取引の実行に対して請求する費用で、通常は取引金額の一部です。
「スプレッド」は購入価格(買値)と販売価格(売値)の差で、取引所がこれを利益としています。
手数料は明確なコスト、スプレッドは間接的なコストと理解できます。



要するに手数料はそのまま手数料だが、スプレッドは出来るだけトレーダーに利益を出させずに業者が利益をかっさらいためのシステム、言ってしまえばパチンコの換金率みたいなものだ。
「販売所」「取引所」「手数料」「スプレッド」の関係性
「販売所」は仮想通貨の直接購入・売却の場所で、その価格は販売所が設定します。
販売所では「手数料」と「スプレッド」がコストとして発生します。
手数料は直接的な取引コストで、取引額の一定のパーセンテージが販売所に支払われます。一方、スプレッドは販売所が設定する買値と売値の差で、販売所はこの差を利益とします。
一方、「取引所」はユーザー間の取引を仲介します。
ユーザーが価格を設定し、他のユーザーがそれを受け入れる形で取引が行われます。
取引所では主に「手数料」がコストとなり、それは取引所への支払いとなります。
スプレッドは取引者同士の価格差によるもので、取引所自体がスプレッドを設定するわけではありません。
つまり、販売所と取引所の主な違いは取引の相手が取引所自体か他のユーザーか、そしてそれに伴いスプレッドがどのように発生するか、という点にあります。



つまり、基本的には販売所で買う方が高く付くということだ。
スプレッドについてわかりやすく解説
上記までの説明だとスプレッド自体がどういうものなのかまではわかりにくいと思うので、ここではスプレッドについてさらに詳しく、かつ出来るだけわかりやすく解説していきます。
まず、スプレッドは基本的にはある資産(この場合、仮想通貨)の「買値」と「売値」の差を指します。
これは市場での取引における一般的なコンセプトで、仮想通貨の取引だけでなく株式市場などでも見られます。
取引所でのスプレッドは、一般的には市場参加者(トレーダー)間の価格差により発生します。
つまり、ある人が特定の価格で買いたいと思っている一方で、別の人がそれよりも高い(または低い)価格で売りたいと思っている場合、その間の価格差がスプレッドとなります。
スプレッドは市場の流動性の指標でもあり、スプレッドが狭いほど市場の流動性が高いと言えます。



言い換えるのであれば「人が多くて流行ってるところは流動性が高くてスプレッドが狭い市場」と言える。
しかし、販売所では取引所自体が直接ユーザーに対して仮想通貨を売買しているため、販売所自体がスプレッドを設定します。
これは、販売所が買値と売値の両方を制御できるためです。
したがって、スプレッドは取引所がユーザー間の取引を仲介する場合(つまり「取引所」)と、取引所自体がユーザーに対して直接売買を行う場合(つまり「販売所」)とで、発生するメカニズムが異なります。



スプレッドというのは要するに「差額」のことで、取引所ではユーザー間の取引で起こった”現象”を指し、販売所ではその現象を予想した上での”設定”を指す、と言ったところだ。
スプレッドは中古屋ビジネスモデルに似ている?
スプレッドの仕組みは、ある程度中古屋のビジネスモデルに似ています。
中古屋は商品を人々から低い価格で買い取り、それをより高い価格で売ります。
その間の差分が中古屋の利益となります。
これは「スプレッド」に非常に似ています。
スプレッドは買値と売値の差で、その差分がサービス提供者の利益となります。
しかし、仮想通貨の取引所の場合、「販売所」モデルでは取引所が直接仮想通貨を買い取り(または発行)し、それをユーザーに売るため、スプレッドを設定できます。
一方、「取引所」モデルでは、ユーザー間の取引を仲介し、ユーザーが自由に価格を設定できるため、スプレッドは市場の需給により動きます。



つまり、中古屋みたいな利益の出し方を自動でシステム化してると言うことだ。そしてさらに印象の悪い言い方で言えば、メルカリの運営が転売厨に「手数料だけじゃなくて儲けた分の分け前も寄越せよ!」と言ってきているような感じだ。
注目すべきは「スプレッド」と「取引所で取り扱ってる通貨の種類」
「販売所(企業間)」で取引する場合、手数料というわかりやすく数字は無料であったり、低く設定してあることが多いですが、その分、初心者には分かりづらいスプレッドを広く(高く)設定していることがほとんどです。
なのでまずは手数料よりも、スプレッドがどういうものかを理解した上で、狭い(安い)かどうかを確認することが重要です。
そしてもっと言えば、単純に「取引所」の方が基本的には安いしお得です。
なので特にこだわりがなければ、自分が買いたい、または売りたい通貨が「取引所」で取り扱われているどうかを確認することが非常に重要になってきます。



中古屋の場合は「人が使ったものは嫌!」とか言うのもわかるが、デジタル通貨でそうなるケースは少ないだろう。
各取引所での取り扱い通貨&スプレッド比較表
![]() ![]() コインチェック | ![]() ![]() ビットフライヤー | ![]() ![]() DMM Bitcoin | ![]() ![]() GMOコイン | ![]() ![]() LINE BITMAX | ![]() ![]() BITPOINT | ![]() ![]() bitbank | ![]() ![]() BitTrade | ![]() ![]() SBIVCトレード | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
スプレッド率 | 5.9~8.9% | 5.8~9.5% | 2.1~3.2% | 4.9% | 2.8~10.6% | 5.7~8.9% | 4.9% | 6.6~11.2% | 5.2~6% |
取引所での取扱通貨数 | 8種類 | 1種類 | 20種類 | 21種類 | 1種類 | 11種類 | 28種類 | 26種類 | 7種類 |
通貨一覧 | ・ビットコイン(BTC) ・イーサリアムクラシック(ETC) ・リスク(LSK) ・モナコイン(MONA) ・オーエムジー(OMG) ・パレットトークン(PLT) ・フィナンシェトークン(FNCT) | ・ビットコイン(BTC) | ・ビットコイン(BTC) ・イーサリアム(ETH) ・リップル(XRP) ・リンク(LN) ・NIDT ・ポリゴン(MATIC) ・メイカー(MKR) ・アバランチ(AVAX) ・チリーズ(CHZ ・トロン(TRX) ・ジパングコイン(ZPG) ・ライトコイン(LTC) ・ステラルーメン(XLM) ・イーサリアムクラシック(ETC) ・ビットコインキャッシュ(BCH) ・ベーシックアテンショントークン(BAT) ・エンジンコイン(ENJ) ・オーエムジー(OMG) ・モナコイン(MONA) ・フレア(FLR) | ・ビットコイン(BTC) ・イーサリアム(ETH) ・リップル(XRP) ・ビットコインキャッシュ(BCH) ・ライトコイン(LTC) ・ネム(XEM) ・ステラルーメン(XLM) ・ベーシックアテンショントークン(BAT) ・オーエムジー(OMG) ・テゾス(XTZ) ・クアンタム(QTUM) ・エンジンコイン(ENJ) ・ポルカドット(DOT) ・コスモス(ATOM) ・シンボル(XYM) ・モナコイン(MONA) ・カルダノ(ADA) ・メイカー(MKR) ・ダイ(DAI) ・チェーンリンク(LINK) ・FCRコイン(FCR) ・アスター(ASTR) | ・リンク(LN) | ・ビットコイン(BTC) ・イーサリアム(ETH) ・リップル(XRP) ・ビットコインキャッシュ(BCH) ・ライトコイン(LTC) ・ベーシックアテンショントークン(BAT) ・トロン(TRX) ・エイダ(ADA) ・アイオーエスティー(IOST) ・ディープコイン(DEP) ・シバイヌ(SHIB) | ・ビットコイン(BTC) ・イーサリアム(ETH) ・リップル(XRP) ・ライトコイン(LTC) ・モナコイン(MONA) ・ビットコインキャッシュ(BCC) ・ステラルーメン(XLM) ・クアンタム(QTUM) ・ベーシックアテンショントークン(BAT) ・オーエムジー(OMG) ・シンボル(XYM) ・チェーンリンク(LINK) ・メイカー(MKR) ・ボバネットワーク(BOBA) ・エンジンコイン(ENJ) ・ポリゴン(MATIC) ・ポルカドット(DOT) ・ドージコイン(DOGE) ・アスター(ASTR) ・カルダノ(ADA) ・アバランチ(AVAX) ・アクシーインフィニティ(AXS) ・フレア(FLR) ・ザ・サンドボックス(SAND) ・エイプコイン(APE) ・ガラ(GALA) ・チリーズ(CHZ) ・オアシス(OAS) ・ディセントラランド(MANA) | ・ビットコイン(BTC) ・イーサリアム (ETH) ・リップル (XRP) ・ビットコインSV (BSV) ・アストラ (ASTR) ・ディープブレインチェーン (DEP) ・コットンビル (COT) ・プラチナ (PLT) ・ジャスミン (JASMY) ・ライトコイン (LTC) ・ハイパーテック (HT) ・ビットコインキャッシュ (BCH) ・エンジンコイン (ENJ) ・アイオーエスティ (IOST) ・ステラルーメン (XLM) ・ネム (XEM) ・ポリカーディア (DOT) ・カルダノ (ADA) ・トロン (TRX) ・テゾス (XTZ) ・クアンタム (QTUM) ・オミセゴ (OMG) ・ベーシックアテンショントークン (BAT) ・オントロジー (ONT) ・リスク (LSK) ・シンボル (XYM) ・モナコイン (MONA) | ・ビットコイン(BTC) ・イーサリアム(ETH) ・エックスアールピー(XRP) ・ライトコイン(LTC) ・ビットコインキャッシュ(BCH) ・ポルカドット(DOT) ・チェーンリンク(LINK) |
※スプレッド率に関しては取引時期や時間帯、差額にもよるので、上記はあくまでも目安です。(上記はBTC,ETH,XRPで2022年10月下旬・同日同時間帯に調査された数値)細かい数値に関しては参照元(いろはに投資)へ。
スプレッド率に関しては明確な調査が行われているわけではないので一概には言えませんが、上記を参考にするのであればDMM Bitcoinがかなり低めとなっています。
ただ、DMM Bitcoinは「取引所」という形態ではなく、「BitMatch」という新しい形態でサービスを提供しています。
「BitMatch」は簡単に言うと「販売所」と「取引所」の中間のようなシステムで、デメリットは取引完了まで30秒かかる(「取引所」は数秒以内に完了)という点のみです。



30秒で暴落することがあれば大損だが、基本的にはそこまで変動することはない。ただ、変動が激しいタイミングでの取引に関しては注意が必要だ。
【結論】NFTを買うならイーサリアムを取引所で取り扱っている、またはスプレッドが狭いところでの口座開設が正解
NFT購入には主にイーサリアムが必要で、それを取り扱う取引所で口座開設が重要です。
「取引所」は通常、ユーザー間の売買を仲介し、価格は市場によって決まります。
スプレッドが狭い取引所を選ぶことは取引コストの節約につながります。



実際は手数料とスプレッドを合わせた料金が安いところを選ぶのが正解だが、まず仮想通貨取引所はスプレッドを明確に公表はしていない。さらに言えば、基本的にはどこも分かりやすい手数料は低くして、分かりにくいスプレッドの方を高く(広く)設定していることが多い。
イーサリアム(ETH)を取引所で取り扱っているところ
- DMM Bitcoin
- GMOコイン
- BITPOINT
- bitbank
- BitTrade
- SBIVCトレード



お勧めはスプレッド率が低く、「取引所」での取り扱い通貨数も多い「DMM Bitcoin」だが、BitMatchのシステムが怖いという場合は「GMOコイン」もお勧めだ。
「取引所」のデメリットは?
「取引所」のデメリットは「取引が成立しないことがある」という点。
「販売所」では欲しい通貨をいつでも好きなだけ買えるのに対し、「取引所」ではユーザー同士の希望がマッチングしなければ取引が成立しないことがあります。



新品のゲームはいつでも買えるが、中古で安くとなるとタイミング次第、みたいなことだ。なので、極端に言えば新品派はこの記事に書いてあることを全て無視してもらってもいい。
まとめ
上記の内容を簡単にまとめると以下の通り。
- 仮想通貨取引所は「取引所」の方がお得。
- 手数料よりもスプレッドを気にするべき。
- NFTを買う場合は「取引所」でイーサリアム(ETH)を取り扱っているかをまずチェック。



あくまで個人の見解だが、仮想通貨取引所はスプレッドを明確に公表していないのはかなりの闇だし、「NFTを買うならココ!」とよくお勧めされているビットフライヤーやコインチェックは「取引所」でイーサリアム(ETH)を取り扱っていないのも闇だと思っている。この記事でも間違ってる部分や変更されている部分はあるかもしれないし、どこが良いかは自分でよく考えて判断しよう。