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仮想通貨のブリッジ(クロスチェーン)とスワップの違い/やり方やDEXの注意点

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この記事はこんな人に向けて書いています
  • 仮想通貨のブリッジについていまいちよくわかっていない
  • 最低限の知識が知りたいだけで、ブロックチェーン技術とか専門的なことを知りたいわけじゃない
  • ある程度ざっくりでもいいから初心者にもわかりやすく解説してほしい。
専門的な情報が欲しい場合は他を見てくれ。
先に伝えておきたいこと

※DEX(分散型取引所)はハッキングされることが多く、セキュリティの保証もありません。利用する場合は必ず事前にTwitterなどで最新の情報をチェックしましょう。

チェーン/スワップ/ブリッジについてざっくり解説
  • チェーン=全ての仮想通貨はどれかのチェーン(ネットワーク)上に存在している。
  • マルチチェーン通貨=複数のチェーン上に存在している通貨。
  • スワップ=通貨の名前が変わる変換方法で変換後は通貨の価値も変わる※チェーンは変わらない。
  • ブリッジ=通貨のチェーンが変わる変換方法で変換後の通貨の価値は変わらない※通貨の名前は変わらない。

具体的な例で言うと

  • イーサリアムチェーン(Etereum Main Network)上のETHをイーサリアムチェーン(Etereum Main Network)上のUSDTに変換するのはスワップ
  • イーサリアムチェーン(Etereum Main Network)上のUSDTをポリゴンチェーン(Polygon Mainnet)上のUSDTに変換するのがブリッジ
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上記でピンとこない場合はこのページ全体を見てから見直してみてくれ。

目次

ブリッジについて

ブリッジ、またはクロスチェーンブリッジやブロックチェーンブリッジと呼ばれるものは、仮想通貨が異なるチェーン間で移動できるようにする仕組みです。

具体的には、あるチェーン上の通貨を別のチェーンの通貨に変換します。

これにより、異なるブロックチェーン間での資産の流動性が保たれます。

ブリッジの利用は基本的にガス代(ネットワーク手数料)と取引手数料が発生することもあります。

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下記に順を追って説明している。

仮想通貨は必ずどこかのチェーン上に存在している

全ての仮想通貨は何らかのブロックチェーン上に存在します。

例えば、ビットコインはビットコインブロックチェーン(Bitcoin Mainnet)、イーサリアムはイーサリアムブロックチェーン(Etereum Main Network)上で運用されます。

ERC20トークンなどの一部のアルトコインはイーサリアムチェーン上に存在します。

それぞれのチェーンは特定のルールに従い、そのチェーン上で通貨の取引や管理が行われます。

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仮想通貨とチェーン(ネットワーク)は必ずセットになっている。

通貨によっては複数のチェーン上に存在しているものもある

仮想通貨は特定のブロックチェーン上に存在しますが、一部の通貨は複数のチェーン上に存在することもあります。

例えばテザー(USDT)はその一つで、オリジナルはBitcoinベースのOmniプロトコル上にありますが、イーサリアムチェーン(Etereum Main Network)BNBチェーン(BNB Chain)ポリゴンチェーン(Polygon Mainnet)など複数のチェーン上に展開されています。

これはUSDTが各チェーン上で発行され、各チェーン上のUSDTが同じ価値を持つように管理されているためです。

これにより、ユーザーは各チェーンの特性(例えば、取引速度や手数料の違いなど)に応じて、最も効率的なチェーンを選ぶことができます。

複数のチェーンにまたがるこのような通貨は「マルチチェーン通貨」とも呼ばれます。

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マルチチェーン通貨はUSDT以外にも「USDC」「DAI」などのステーブルコインや、ビットコインをイーサリアム上で利用するために作られた「WBTC」などがある。

ブリッジとは複数のチェーン上に存在している通貨をチェーン間で移動させること

ブリッジとは、マルチチェーン通貨のあるチェーンから別のチェーンへの移動を可能にする技術です。

例えばテザー(USDT)の場合、イーサリアムチェーン(Ethereum Main Network)上で保有しているUSDTをBNBチェーン(BNB Chain)やポリゴンチェーン(Polygon Mainnet)へ送ることが可能です。

このようなチェーン間の移動を実現するのがブリッジの役割です。

これにより通貨は複数のチェーン上で利用可能になり、各ブロックチェーンの利点を最大限に活用することが可能になります。

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要するに、通貨の名前は同じままでチェーン(ネットワーク)の名前だけ変わるのがブリッジだ。

スワップとの違い

ブリッジとスワップの違いについては以下の通り。

スワップは同じチェーン上での変換

「スワップ」は同一のブロックチェーン(チェーン)上で行われる仮想通貨の交換操作を指します。

たとえば、イーサリアムチェーン(Etereum Main Network)上のETHを同じくイーサリアムチェーン(Etereum Main Network)上のUSDTに変換する操作はスワップになります。

これにより、通貨名は変わりますが、操作自体は同一チェーン上で完結します。

スワップもガス代(ネットワーク手数料)と取引手数料が発生しますが、基本的にはブリッジより取引手数料は安く設定されています。

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ブリッジに比べるとスワップの方がどちらかと言えば手軽だ。また、スワップにかかる手数料はガス代が占める割合が大きい。

ブリッジは異なるチェーン上での変換

「ブリッジ」は異なるブロックチェーン(チェーン)間で仮想通貨を移動させる操作を指します。

例えば、イーサリアムチェーン(Etereum Main Network)上のUSDTをポリゴンチェーン(Polygon Mainnet)上のUSDTに移動させることはブリッジと呼ばれます。

これにより通貨名はそのままでも、実際の存在場所(チェーン)が変わります。

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スワップに比べてブリッジは若干ややこしく、手順も少し複雑だ。

ブリッジのやり方

仮想通貨のブリッジ方法は以下の通り。

ウォレット(メタマスク)内の機能でブリッジ

メタマスクなどの多機能ウォレットの場合、ウォレット内だけでブリッジを完結させることが可能になっています。

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メタマスクの場合、厳密にはメタマスクの中にブリッジ機能があるわけではなく、「メタマスクが自動でいくつかのDEXの中から適切なDEXを紹介してくれる」機能があるというだけだ。

DEX(分散型取引所)に接続してブリッジ

ウォレット内でブリッジ以外に、DEX(外部サイト)にウォレットを接続してブリッジするというやり方もあります。

おすすめDEX

Celer cbridge(セーラーcブリッジ)

公式サイト:https://cbridge.celer.network/

Celer cbridgeは主要チェーンやブリッジする機会が多いステーブルコインなどにはほぼ対応しています。

メタマスク内のブリッジでもCeler cbridgeが選ばれることが多く、単体としても使いやすいDEXとなっています。

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Celer cbridge以外にもブリッジ用のDEXはあるが、現状はCeler cbridgeでブリッジ出来る場合はCeler cbridgeを利用して、それ以外はメタマスク内で完結させるのがセキュリティの面でも無難だ。

【比較】ウォレットとDEXでブリッジした際に発生した手数料まとめ

メタマスク内でのブリッジと、Celer cbridgeに直接アクセスして行ったブリッジで発生した手数料をまとめています。

条件は以下の通り。

  • ウォレット:メタマスク
  • 通貨:USDT
  • チェーン(ネットワーク):polygonBNB Chain(BSC)
メタマスクCeler cbridge
ガス代0.036MATIC(0.028ドル)0.025MATIC(0.020ドル)
取引手数料2.188ドル1.925ドル
合計手数料2.216ドル1.945ドル
※2023年7月13日/午前6時~午後15時の間に検証。
※レートは2023年7月15日のもの。
※この際に発生する手数料は数量(金額)関係なく、回数をどう減らすかを考えることで節約が可能。

上記の結果ではCeler cbridgeの方が手数料が安いという結果になりました。

理由としては、設定されている取引手数料がCeler cbridgeの方が安いということが挙げられます。

  • メタマスク:0.743%or0.875%※MetaMask fee
  • Celer cbridge:0%~0.5%※Protocol Fee
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ブリッジ手数料は通貨/チェーンが変われば大きく変わるし、時期や時間帯、その他様々な条件によって頻繁に変動しているので、上記数値はあくまで参考までにしてくれ。

ウォレットやDEXでブリッジを行う上でのポイントや注意点

セキュリティの保証がなくサポートも対象外

ウォレットやDEX(分散型取引所)などのDeFi(分散型金融)は中央管理者が存在せず、ユーザー間で直接取引が行われるため、一般的なセキュリティ保証や顧客サポートが提供されることは少ないです。

ユーザーは自己責任で取引を行う必要があり、ハッキングなどのセキュリティ問題が発生した際の補償も基本的にはありません

そのため、使用者は自分自身でセキュリティ対策を講じる必要があります。

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資産が返ってこなかったとしても何の保証もないので、利用するならある程度の知識やセキュリティ対策は必須だ。

ブリッジサービスは日本の法律では認可されていない

日本の法律では仮想通貨を扱う業者は金融庁の登録が必要であり、無登録の業者による業務は禁じられています。

現時点では、ブリッジサービス(仮想通貨間を移行するサービス)は特に認可されていない領域にあります。

これはブリッジサービスが新たな技術領域であり、それを取り巻く法律や規制がまだ十分に整備されていないためです。

ユーザー自身が法律遵守とリスク管理に十分注意を払う必要があります。

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とは言えみんな使っているし、いずれ認可もされるとは思うが、それでも現状は違法になる可能性はゼロではないし、利用は完全に自己責任だ。

ブリッジはブリッジ元(変換前のチェーン)のガス代が必要

ブリッジはブリッジ元(変換前のチェーン)のガス代が必要になります。

ややこしい事例
    • イーサリアムチェーンのUSDT⇒ポリゴンチェーンのUSDTにブリッジする場合はガス代としてETHが必要。
    • ポリゴンチェーンのUSDT⇒イーサリアムチェーンのUSDTにブリッジにはガス代としてMATICが必要。
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この辺はとてもややこしいが、ここを理解しておかないと損をしてしまうケースが多い。

ガス代とは別に手数料が必要

ブリッジの際にはガス代(ネットワーク手数料)とは別に取引手数料が必要になります。

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ガス代と取引手数料は分けて考えよう。

DEXのアクセスを許可する度にガス代が発生する

Celer cbridgなどのDEXにアクセスする際は少量のガス代が発生します。

この際のガス代はブリッジに発生するガス代とは別で、アクセスを許可する度に毎回発生するので少量とは言え注意が必要です。※ガス代はブリッジ元のチェーン(ネットワーク)で発生。※メタマスク内のブリッジも実質DEXに接続しているのでアクセス時のガス代は発生します。

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ガス代が安いチェーンならそこまで気にしなくていいが、ガス代が高い場合はこの仕様を知らないと無駄に損をしてしまう可能性がある。

ブリッジが反映されるまでは数分以上かかる

ブリッジした通貨がウォレットに反映されるまでは基本的に数分~10分程度時間がかかります。

また、混み合っている時間帯では20~30分以上かかることもあります。

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Celer cbridgeやメタマスク内で勧められるDEXは比較的待ち時間は少ない。

手数料を節約しようとし過ぎるとガス代だけ取られることがある

DEXでブリッジを行う際、ガス代(ネットワーク手数料)やスリッページ(取引価格の設定)を自分で設定出来る場合があります。

その際、ガス代を極端に下げると、取引が遅延したり失敗したりする可能性があります。

さらに、スリッページを過度に下げると市場の価格変動により取引が通らない可能性があります。

これらの設定を不適切に行うと、結果的にガス代だけが消費され、取引自体は行われないという事態になりえます。

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適切なガス代やスリッページは通貨やチェーンごとに異なる。よくわからない場合はデフォルトがお勧めだ。

数量が少ないとブリッジ出来ない場合がある

各ブリッジサービスでは最小限度の取引量を設定していることがあり、その場合は数量が少ない場合はブリッジを行えない場合があります。

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最小の数量はブリッジサービスにもよるし、ガス代などの面で時間帯が影響することもあるが、基本的には10ドル未満だとブリッジ出来ない場合が多い。

セキュリティが不安な場合

詐欺やハッキングについての知識を増やしてセキュリティ対策を行う

ブリッジを行う際には、詐欺やハッキングのリスクに対して注意深く適切な知識を身につけ、セキュリティ対策を施すことが非常に重要です。

ブロックチェーンと暗号通貨の世界はその匿名性と国際性から多くの詐欺師やハッカーにターゲットとされます。

例えば、フィッシング攻撃ではユーザーがプライベートキーやパスワードを盗まれ、資産を奪われる可能性があります。

また、不審なブリッジサービスを利用すると資産を完全に失うリスクもあります。

したがって、ブリッジを使用する前にサービスの信頼性を確認し、自身のセキュリティ対策を確認・強化することが必要です。

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自分の資産を守るために、最低限の知識は身につけておこう。

国内の暗号資産(仮想通貨)取引所の利用する

ウォレット内やDEXでのブリッジ操作に不安を感じる場合、国内の暗号資産(仮想通貨)取引所の利用がお勧めです。

これらの取引所は日本の金融庁による規制を受けており、一定のセキュリティ基準や顧客保護策を満たしています

また、取引所では仮想通貨の売買だけでなく、送金や保管といった基本的な操作も可能で、初心者にとっても理解しやすいインターフェースを提供しています。

不安を感じる場合は、安全性や使いやすさを優先し、信頼性の高い国内の取引所を利用することがお勧めです。

取引所では仮想通貨を売却し、その売却した金額で別のチェーンの通貨を購入することでブリッジを実現します。

ただ、この方法はガス代を節約できる一方で、暗号資産(仮想通貨)取引所によっては入出金手数料や取引手数料などが発生します。

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手数料が全て無料のところもあるが、仮想通貨の入金に関しては必ずガス代が発生する。そのため、ウォレット内やDEXでのブリッジよりこちらの方がお得となるケースはほぼないが、ガス代が安い通貨であれば低い手数料で安全性が保たれるというメリットもある。

まとめ

上記の内容を簡単にまとめると以下の通り。

今回のポイント
  • ブリッジとは複数のチェーン上に存在している通貨をチェーン間で移動させること。
  • ブリッジは主にウォレット内、またはDEX(分散型取引所)で行う。
  • ブリッジを行う際は最低限の知識とセキュリティ対策が必須。
  • セキュリティに不安がある場合は暗号資産(仮想通貨)取引所を利用するのもお勧め。
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知識を深めることが最強のセキュリティだ。

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