ビットコインNFTとは?イーサリアムとの違いをわかりやすく解説




ビットコインNFTは通常のNFTと何が違うのか?
ビットコインNFTとは?
ビットコインNFTとは、ビットコイン(BTC)のブロックチェーン上で構築されるNFTのことです。
ビットコインNFTを実現するプロジェクトは2022年からスタートしています。
通常のNFTを購入するには主にイーサリアムが必要(ビットコインでは買えない)
NFTの購入には、主に仮想通貨のイーサリアムが必要です。
なぜなら多くのNFTはイーサリアムのブロックチェーン上に作成・取引されるからです。
ビットコインでNFTを直接購入することは通常できません。
通常のNFT(イーサリアム上)でビットコインを使いたい場合、まずそれをイーサリアムなどNFT取引に使える通貨に交換する必要があります。
- イーサリアム=ネットワークのサービス名
- ブロックチェーン=ネットワークのシステム
- マイナー=運営
- ガス代=ネットワークの手数料。料金はネットワークごとで変わる。※ガス代は数量関係なく、回数をどう減らすかを考えることで節約が可能。
ざっくり言うと
TwitterやYouTube(サービス名)を利用するためのインターネットやサーバー(システム)を「管理してくれる人々(運営)に払うお金(手数料)。



現在はほとんどのNFTがイーサリアムというネットワーク上で取引されている。
ビットコインNFTはビットコインで買えるNFT
ビットコインNFTは、ビットコイン(BTC)のブロックチェーン上で構築されるNFTなので、ビットコインで購入することが可能です。
逆に、ビットコインNFTはイーサリアム(ETH)で直接購入することは出来ません。



ネットワークが別だと使える通貨も変わる。このためイーサリアムやビットコインなどのネットワークを「国」と表現されることもあるな。
ビットコインNFTの特徴
ビットコインNFTの主な特徴は以下の通り。
従来のNFT(イーサリアム)との違い
ビットコインNFTが従来のNFT(イーサリアム)と違う点は以下の2つ。
- NFTの画像のバックアップ。
- Inscriptionsが共通規格として、正式にビットコインコミュニティに支持されているわけではない
NFTの画像バックアップについて
NFTのデータ保存方法にはビットコインとイーサリアムで大きな違いがあります。
ビットコインNFTは全情報をビットコイン上に記録します。
それに対して、イーサリアムNFTの多くは画像データを自社サーバーやIPFSに保存し、イーサリアム上にはそのURLしか記録しません。
そのため、運営やストレージが消えるとデータも消えます。
全情報をイーサリアムに保存する「フルオンチェーンNFT」も存在しますが、フルオンチェーンNFTの作成はビットコインに比べてイーサリアムでは約100倍のコストがかかるため、多くは採用していません。
これが、ビットコインNFTとイーサリアムNFTの一つ目の違いです。



イーサリアムは何かとコスト問題があるな。
もう一つの違いは、ビットコインNFTがビットコインコミュニティに正式に共通規格として認知されていない点です。
イーサリアムNFTではERC721等の共通規格が存在し、多くのエクスプローラーやウォレット、取引所で容易に復元、確認が可能です。
対照的にビットコインNFTは公式エクスプローラーを用いたり自分でホストしたりすることでしか確認できません。
しかしそのデータは誰でも閲覧可能なので、本質的には誰でもビットコインNFTを復元、確認することが可能です。
これがイーサリアムNFTとビットコインNFTの重要な差異点です。



現状はビットコインNFTの非公式感は否めない。
開発の経緯
ソフトウェアエンジニアであるCasey Rodarmor氏は、2022年にビットコインNFTを目指すプロジェクト「Ordinals」を立ち上げました。
彼のキャリアは2010年にGoogleで始まり、その後数社を経て「Ordinals」に全力投入しました。
プロジェクトの源はビットコインの生みの親、サトシ・ナカモトが計画していた”アトム”システムで、btcアドレスにレートを割り振り、分散型取引所を実現しようとした構想でした。
Rodarmor氏はこのアトムモデルをOrdinalsにも採用し、各アドレスに序数を割り振り、それを基に追加機能を実装しています。



サトシ・ナカモトの構想からそれを引き継いだような形だな。
将来性
ビットコインNFTはウォッシュトレードや高い参入障壁、コミュニティ内の意見分歧といった課題を抱えています。
しかしそのポテンシャルは巨大で、2023年2月にはビットコインNFT「TwelveFold」のオークションが24時間で1,650万ドル(約223億円)を稼ぎ出す成果を上げました。
これらの結果を踏まえ、2025年までにビットコインNFT市場が1.3兆円に達する可能性も予見されています。



現状はイーサリアムのNFTが一強だが、今後はどうなるかわからない。
まとめ
上記の内容を簡単にまとめると以下の通り。
- ビットコインNFTはビットコインで買えるNFT。
- 従来のNFT(イーサリアム)と比べるとコストの面では優秀。
- 課題は多いが今後に期待出来るプロジェクト。



今後ビットコインNFTで出品されるNFTも多数出てくるだろう。